朝ドラエール古賀政男役の野田洋次郎がギターで歌声披露！

『君の名は。』の主題歌『前前前世』で大人気バンドに仲間入りしたRADWIMPSのボーカルである野田洋次郎、現在朝ドラ『エール』でもギターを片手に素晴らしい歌声を披露しているのをご存知でしょうか？

バンドの時とは違う、1人でギターを弾きながら歌う姿にファンではない人も思わず聞き惚れているようですよ！

朝ドラエールで野田洋次郎がエールでギターで歌声も披露！

『エール』で野田洋次郎は、作曲家、木枯正人を演じています。

木枯は主人公である裕一（窪田正孝）と同じ時期にコロンブスレコードに採用され、行きつけのカフェで弾き語りをよく披露していた人物です。

木枯は「酒は涙か溜息か」などのヒット曲を出したあと、テイコクレコードへと移籍します。

昭和の有名ドラマ『君の名は』の主題歌を作曲した主人公を演じる窪田正孝とアニメ映画『君の名は。』の主題歌を担当した野田洋次郎…なるほど… #エール pic.twitter.com/an8YIaRyKe

— はらちゃん (@waterback9199) May 11, 2020

同期の2人、先輩作曲家からなにか言われた時にすぐに焦ってしまう裕一に対して、木枯は歌詞の意味がよく分からなくても、ギターでサラリと作曲してしまう余裕を持つ人物。

音楽にまっすぐに向き合う裕一とはタイプが違います。

そんな対照的な2人ですが、2人が作曲した曲はなかなか採用されません。

裕一は21曲連続、木枯は19曲連続で不採用となり、ぐったりする姿には、作曲の難しさを感じさせます。

コロンブスレコードと契約して半年、裕一の曲は採用されませんが、木枯の曲はレコードになることが決定します。同期に先を越されて、複雑な気持ちになりますが、木枯もレコーディングがうまくいかずイライラしてしまいます。

そして二人は馴染みのカフェへ。そこで木枯は「大衆が求める歌を作るには、まず大衆を知らなきゃ始まらない」と話します。そしてカフェのママから一曲歌うことをリクエストされた木枯は、他のお客さんの注目も浴びる中、自身が作曲し、初めてレコードに採用された楽曲「影を慕ひて」を披露したのでした。

ちなみに朝ドラの｢エール📣｣には、古賀政男先生がモデルのキャラクター｢木枯正人｣が登場していますね🥰♫

演じているのはあのRADWIMPSの野田洋次郎さん‼️

いつかお会いしてみたいたいなあ…😌 pic.twitter.com/4a2hI8SqMI

— 明治大学マンドリン倶楽部(公認音楽サークル) (@mankurakun) June 8, 2020

野田洋次郎が演じる木枯の歌声に、ネット上では多くの反響が寄せられました。
「聞き惚れてる 素敵」
「いい声だなぁ」
「朝から野田洋次郎の弾き語りを聞けるとは…」
「洋次郎さんの歌最高」
「野田洋次郎さんの声綺麗すぎて、話す声も歌う声もタイプすぎる！」

柴咲コウや森山直太朗、山崎育三郎といった面々の歌声を聞けるエールに、さらに野田洋次郎も加わりました。

野田洋次郎 木枯正人のモデルとなった古賀政男の生涯は？

野田洋次郎が演じるのは木枯正人、この人物にはモデルがいます。

それは、昭和期の代表的作曲家であり、ギタリストでもある古賀政男。生涯で制作した楽曲は5000曲もあるとも言われている昭和を代表する国民的作曲家です。

ちなみに朝ドラの｢エール📣｣には、古賀政男先生がモデルのキャラクター｢木枯正人｣が登場していますね🥰♫

演じているのはあのRADWIMPSの野田洋次郎さん‼️

いつかお会いしてみたいたいなあ…😌 pic.twitter.com/4a2hI8SqMI

— 明治大学マンドリン倶楽部(公認音楽サークル) (@mankurakun) June 8, 2020

福岡に生まれた政男は7歳の時に父親が亡くなったことで、兄が働いている朝鮮に移りました。7歳まで過ごした福岡の風景、そして朝鮮に移ってから思い出す田舎の景色はその後の曲でも表現されています。

中学3年生の時にマンドリンをプレゼントされて、マンドリンを出会います。明治大学予科に入学し、明治大学マンドリン倶楽部の創設に携わりました。大学卒業後は指導者となり音楽活動を続けました。

日本コロンビア専属となった際、本来政男は文芸部の社員を希望していました。

作曲に自信がなかったそうです。

この時の作曲家として一人前に成長していく時の物語が『エール』で描かれている部分ですね。

政男はすぐに能力が開花するわけではなく、東京音楽学校在籍中の藤山一郎と出会ったことが転機となりました。藤山の表現力が政男の才能を世に知らしめることになったのです。

ヒット曲を生みだすものの、離婚騒動などがあり体調を崩した政男は1年ほど休養、その後、テイチクに移籍します。

そこからも多くのヒット曲を発表します。

1959年（昭和34年）には日本作曲家協会を創設し、初代会長となりました。そしてこのとき、服部良一らとともに創設したのが日本レコード大賞です。

美空ひばり、森進一、五木ひろし、小林幸子など多くの歌手の作曲を行った政男は、まさに昭和歌謡を代表する作曲家となったのです。1978年に急性心不全により73歳で逝去。

1998年には日本コロムビアから16枚組CD-BOX『古賀政男大全集』が発売され、なんと3000セットの売り上げを記録しました。

昭和歌謡を作曲した人物の名前はそれほど多くの人に知られていませんが、今でも行われている「レコード大賞」の創設に関わった人物と言われるとどれほどの影響力があったのかが分かります。

童謡や軍歌ばかりの時代に新しい歌謡曲を作っていくのは、そうとう大変だったのではないでしょうか。

『エール』の主人公、裕一と共に昭和歌謡を作曲し時代を作ってきた人物、木枯正人、野田洋次郎も自分の道を切り開いてきた人物だからこそ、分かり合える部分も多く、違和感なく視聴者にも受け入れられているんだと思います。

順風満帆とは言えない裕一と正人、2人が成長していく姿と共に、また野田洋次郎の歌声が朝から聞けるのは嬉しいです。野田洋次郎の歌声で朝から癒されたいですね！